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余録

明智光秀は佐藤慶、信長は高橋幸治…

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 明智光秀(あけちみつひで)は佐藤慶(さとう・けい)、信長(のぶなが)は高橋幸治(たかはし・こうじ)。55年前のNHK大河ドラマで緒形拳(おがた・けん)主演の「太閤記(たいこうき)」の配役である。今年の大河と比べての感慨を抱く方もおられよう。大河の視聴率が30%を超えたこの時代だった▲演出の吉田直哉(よしだ・なおや)の回想によれば、視聴者の反応はものすごく、なかでも信長役の高橋幸治の人気が沸騰した。「信長を殺すな」の声や投書が殺到、脅迫状めいたものも届いた。だが信長が死なないと秀吉が天下を取れない「太閤記」だ▲結局、本能寺の変は2カ月延期され、秀吉はわずか10週間で天下を取って太閤になり、大往生した。いやはや「みなさまのNHK」も昔からいろいろ大変のようだ。だがこの「みなさま」、誰のことかと首をひねりたくなる時もある▲かんぽ生命の不正をいちはやく調査報道したNHKの番組が、当時の会長が呼ばれた経営委員会で批判を浴びていたという小紙特報である。ちなみに経営監督にあたる経営委が個別の番組に介入するのは放送法の禁じるところである▲郵政の抗議に同調して番組批判をした一人は今の委員長という。だが当人は番組の議論を否定、経営委が会長に厳重注意したのは企業統治不全が理由だった。一方で番組続編の放送は延期されている。真相は議事録の公開で分かろう▲郵便局を信じて不正営業の標的になったような人々にこそ「みなさま」と呼びかけ、その目や口となるのが公共放送の初心であろう。かんぽ不正の解明が遅れたいきさつはジャーナリズム史に刻んでおくべきだ。

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