なぜ北海道の感染者が突出? インバウンドだけではない特殊事情

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マスク姿の観光客でにぎわった「さっぽろ雪まつり」=札幌市中央区で2020年2月4日、竹内幹撮影
マスク姿の観光客でにぎわった「さっぽろ雪まつり」=札幌市中央区で2020年2月4日、竹内幹撮影

 都道府県別の新型コロナウイルスの感染者数で北海道が“突出”している。死者が3人になり、北見市では小規模な集団感染(クラスター)が発生するなど、深刻化する増加の背景を探った。【真貝恒平】

 「人が各地域から集まり、地域にまた帰る。そういった都市構造の問題を踏まえて、感染拡大のスピードを抑えることを考えていかなければならない」。鈴木直道知事は2月28日に「緊急事態宣言」を出した際、道内の感染の典型例として、2月中旬に北見市で開かれた生活関連商品の展示会に言及した。2日現在、関係する感染者は10人にまで増えている。

 道内の感染数が突出していることについて、札幌保健医療大学の小林清一教授(臨床免疫学)は「冬の観光地を訪れた外国人観光客が全道から集まった人と接触し、地方に散らばったことで感染が拡大した」と指摘する。道によると、2019年1~3月の宿泊客数は472万人。そのうちインバウンド(訪日外国人客)は109万人で、四半期ごとの区分では1~3月が最も多い。

 しかし、首都圏や関西圏など人が密集する地域に比べて北海道で感染者が多…

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