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Q 新型コロナの感染拡大で、各地で不織布(ふしょくふ)マスクの品切れが続いています。「使い捨て」が前提のマスクですが、洗って再利用ができるそうです。東邦大学看護学部感染制御学研究室の小林寅喆(いんてつ)教授に聞きました。
東邦大・小林寅喆教授に聞く
A もともとマスクは症状の出ている人が着けますが、飛沫(ひまつ)を浴びる可能性がある人混みなどで、マスクは一定の予防効果があります。着けないよりは着けた方がいいので、どうしてもマスクがない場合は、洗って繰り返し使う方法があります。
洗濯機で優しく洗う機能を使うか、家庭用の中性洗剤で優しくもみ洗いをして、よく乾かします。洗剤を泡立てて飛沫を洗い流すのです。丁寧に脱水する必要はなく、薄いのですぐ乾きます。マスクが破れたら絶対に使わないでください。
ただ、洗うたびにマスクの性能は落ちます。それを補うには、ガーゼや薄手のハンカチ、ティッシュペーパーなどを内側にはさみます。網目を細かくして飛沫などが通過するのを難しくするためです。マスクにアルコールスプレーなど消毒薬をつけることはすすめません。消毒薬は体内に入れてはいけないからです。
不織布マスクの代わりには、ガーゼのマスクや、ハンカチやバンダナを折りたたんでマスクにすると、それなりにいいと思います。キッチンペーパーはあまり意味がありません。砂ぼこりには効果がありますが、基本的に水を吸うので、かえって飛沫がついてしまうのです。【聞き手・近藤浩之】