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寄稿

中国人研究者拘束問題 日中関係の試験紙だ=岩下明裕(北海道大教授・国境学)

 昨年5月29日、大学の用務で中国・瀋陽市に向かおうとした袁克勤(えんこくきん)・北海道教育大教授は、同国長春市の路上で、突然、中国国家安全部(公安)と思われる男たちに配偶者とともに連行された。親族と現地の安全部当局とのやりとりによると、袁教授は「スパイ容疑」で取り調べられ、既に9カ月が経過した。この間、親族、弁護士らも一切、接触できていない。安全部は公式には拘束の事実すら認めず、外交部(外務省)も問い合わせに一切、答えない。袁教授は、かつて天安門事件の際に民主化運動を主導した「闘士」でもある。親族によると安全部の取り調べに屈せず、証拠もないため起訴できないまま、とされている。メンツを重視する安全部の一部当事者が、自分たちの行き過ぎを隠蔽(いんぺい)し続けているように見える。

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