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相模原市の障害者施設で元職員が入所者ら46人を殺傷する事件が起き、障害者は不幸だと決めつけるような容疑者の供述が社会に衝撃を与えました。それでも福祉や介護、医療などの現場では、共生を願い、誇りとやりがいを持って当事者のそばに寄り添う人たちがいます。「Stand by you! そばにいるよ」では、これからを担う世代の奮闘を紹介していきます。
子ども中心につながる空間に 暮らしづくり複合施設を運営 並木義和さん、優さん
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並木義和さん(33)=左 優さん(31)=右から2人目
子どもを連れて気楽に寄れる場所が少ない――。子育て世帯の多い住宅街から東京都心のオフィス街に引っ越すと、そう感じた。「だったら自分たちで居場所を作れないかな」。優さんのそんな思いつきを、わずか1年で実現できたのは、夫婦のチームワークのなせる業だ。
2018年12月にオープンした都営大江戸線・牛込柳町駅のすぐ近くにある「みちくさくらす」は、1階がキッチン、2階がフリースペース。どちらもレンタルして、カフェやワークショップなどを開ける。名前は地元ゆかりの文豪・夏目漱石の小説「道草」から採った。
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