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昨今ことば事情

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脳腸相関=近藤勝重

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 社会部時代、腹痛に見舞われ診察を受けると、「精神的影響を受けやすい過敏性大腸です」とよく言われた。

 内臓で精神的なことに反応するのは腸より胃じゃないのかと思っていたが、毎日新聞社主催の「大腸がん死亡ゼロを目指して」のシンポジウムに毎年出席、専門医のパネルディスカッションの進行役を務めながら知識を得るにつれ、大腸が「第二の脳」といわれていることを知った。

 昨今、内科の専門医からよく聞くのは「脳腸相関」という言葉だ。実は神経伝達物質の代表格で一般に“幸せホルモン”と呼ばれているセロトニンやドーパミンは、その多くが腸に存在し、脳の働きにも影響を与えているという。「腸(はらわた)が煮えくりかえる」とか、「断腸の思い」といった言葉があるが、脳と腸が影響し合うことを日本人は昔から体験的にわかっていたのだろう。

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