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滝野隆浩の掃苔記

「死の受容」の場として

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 日本葬送文化学会の野外研修で瑞江葬儀所(東京都江戸川区)に行った。「葬儀所」とはいっても、実は火葬場である。当日、2月19日は「友引定休日」。施設の隅々までゆっくり見ることができた。

 昭和13(1938)年、当時の東京市に唯一の公営火葬場として開設。欧米の先進的な要素を取り入れ宗教的な装飾を抑え、「美しい庭園の中の明るく清潔感のある施設」をめざした、当時としては画期的な火葬場だった――と元職員、嵯峨英徳さんの著書「東アジアにおける火葬の考察」にある。

 逆に言えば、昭和初期の他の施設は、暗くて陰気だったということだろう。同書にはさらに「無煙・無臭・無公害」「炉の格差を設けず、低廉な料金で、心付け無用」を基本理念にしてきた、ともあった。昭和50(75)年に全面改築されて半世紀近くたつ。たしかに古いけれど、火葬炉は20基もあり、天井は高く、敷地内には緑があふれていて、他の自治体の手本となった当時の面影が残っていた。

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