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世界的シンクタンクの男女格差を示す指数で、日本は156カ国中120位。生きやすい社会をつくるために必要なものは?

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国際女性デー2020 日本政界、男性に「げた」 東大准教授・前田健太郎さん

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インタビューに応じる前田健太郎・東大准教授
インタビューに応じる前田健太郎・東大准教授

ジェンダー視点で世界激変

 日本の政界に女性が極端に少ないという現象を、政治学はほとんど扱ってきませんでした。一見すると性差別のない社会の仕組みが、実は男性に有利に働くことを明らかにしてきたフェミニスト研究者たちの業績を可視化し、政治学の「通説」と対比することで、どれくらい世界の見え方が変わるのかを示したのが自著「女性のいない民主主義」(岩波新書)です。

 政治学をジェンダー(社会的、文化的につくられる性差)視点で見てみようと考えたきっかけは、公務員制度の研究でした。日本は人口比の公務員数が欧米諸国の数分の1です。スウェーデンなど男女格差が少ない国は公務員数が多く女性比率も高い。公共部門への女性進出が格差解消に寄与していると気づきました。日本は行政サービスが貧弱な上、公務員削減が進みましたが、女性が安定して働ける場を奪うことにつながったのではないか…

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