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週刊テレビ評

新型コロナ対策での一斉休校 肉声なき首相記者会見の茶番=金平茂紀

新型コロナウイルスの感染拡大への対応などについて記者会見を終えて降壇する安倍晋三首相。記者席からは、さらに質問を要求する声が聞こえた=首相官邸で2020年2月29日、川田雅浩撮影

 戦後75年の歴史のなかで、内閣総理大臣が全国の小中高校、および特別支援学校の中短期間の一斉休校を要請したのは初めてのことだ(2月27日)。多くの国民が唐突な印象を受けた。突然の大号令で現場は大いに混乱した。このためか、翌々日の土曜日夕刻に、安倍晋三首相の記者会見が急きょ設けられた。なぜ今なのか。なぜ全国一律なのか。なぜ小中高だけなのか。現場の混乱をどの程度見越しているのか。渦巻く疑問に対して、安倍首相がどのような説明をするのかに注目が集まった。コロナウイルス禍をめぐる首相の記者会見は、実はこれが初めてだった。

 結果は、子どもたちの自宅待機に伴う親の休業補償など、いくつかの対応策が示されたが、いかにも総花的な弥縫(びほう)策で、納得のいく説明は得られていないとの評価が大勢を占めたのではないか。それどころか「よく見えない、よく分からない敵との闘いは容易なものではありません。率直に申し上げて、政府の力だけでこの闘いに勝利を収めることはできません」など、まるで戦時中のような精神論が発せられたことに驚いた人も多…

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