特集

第94回センバツ高校野球

2022年に開催される第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。

特集一覧

後半勝負・尽誠学園、目指す野球

/上 自主的に考えプレー /香川

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
内外野で指示を出し合う選手ら=善通寺市の尽誠学園グラウンドで、喜田奈那撮影 拡大
内外野で指示を出し合う選手ら=善通寺市の尽誠学園グラウンドで、喜田奈那撮影

 「なんであの守備位置におらなあかんと思う?」。西村太監督は練習を止め、集めた選手たちに問いかける。手を上げて、それぞれ意見を述べる選手たちの話をじっくり聞いた上で、理想のプレーを説明する。「選手たちが自分自身で考え、行動しなければ甲子園では勝てない」と西村監督は力を込める。

 また、ミーティングで亀井康宏部長は「フェンスの向こうには何が見える?」と質問。「山があります」と多くの選手たちが答えるのに対し、「紅葉がきれいです」と返事をした川崎風汰選手(2年)を褒めた。表面的に見えるものではなく、よく考えてイメージを膨らませ、感覚を研ぎ澄ませるように取り組んでいる。

 外野への飛球は、外野手にとって落下点の予測が難しい。実戦練習では、打球がどれぐらい飛ぶか、飛距離をイメージした周囲の選手たちが「もっと下がれ。打球伸びるぞ!」と大声で外野手に叫ぶ。大飛球でも外野手は慌てず打球の正面に回り込み、余裕を持って捕球できるようになった。

 また、内野手も二遊間を守る菊地柚選手(同)と仲村光陽選手(同)を中心に、どういう球が飛んでくるかをイメージしながら動き、誰が打球を取って、誰がベースカバーに入るか常に考え、コミュニケーションをかかさない。「今のはええカバーやったな!」。西村監督の言葉に笑みがこぼれる選手たち。自主的に考えてプレーする練習の成果が表れてきている。=つづく

     ◇

 尽誠学園は5日から、新型コロナウイルスの影響で停止していた練習を再開した。甲子園での同校の最高成績である4強を超えることを目指し、選手たちが取り組んでいる練習を紹介する。(この連載は喜田奈那が担当します)

あわせて読みたい