中国税関総署が7日発表した2020年1~2月の貿易統計によると、輸出は前年同期比17・2%減の2924億ドル(約31兆円)だった。1~2月としては、中国の景気が失速気味だった16年(17・8%減)以来の大幅な落ち込みで、新型コロナウイルスの感染拡大による企業活動の不振が鮮明になった。
輸入は4・0%減の2995億ドル。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、71億ドルの赤字だった。中国メディアによると、税関総署は「感染流行による輸出入への影響は一時的なものだ」として、今後の対外貿易は改善傾向を強めていくとの見方を示している。
中国では例年、春節(旧正月)に伴う大型連休に合わせて工場の多くが休みとなるため、輸出にブレーキがかかりやすい。今年の春節連休は1月24~30日の予定だったが、感染拡大によって出稼ぎ労働者の都市部へのUターンが遅れ、生産の停滞が長期化している。
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