記録的大雨、湿度100%大気層原因 京大准教授ら発表 /京都

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 2019年10月の台風19号が東日本の各地で記録的な大雨をもたらしたのは、湿度ほぼ100%という大量の水蒸気を含んだ不安定な大気層「モール」の存在が原因だったとする研究を、京都大などのチームが日本気象学会の論文誌に発表した。

 モール(MAUL)は「湿潤絶対不安定層」を表す英語の頭文字で、強力な積乱雲がなぜ発達するのかを調べる研究の中で、約20年前に米国で提唱された。モールに着目した分析は国内で初といい、チームの竹見哲也准教授(気象学)は「積乱雲の発生機構の解明を進め、予測の精度向上に役立てたい」としている。

 チームによると、台風19号が直撃した19年10月12日の気象データを調べると、東海から関東にかけ、地表付近から上空までの湿度がほぼ100%になっていたことが分かった。

 ここに台風が近づくと、大気が非常に不安定になり、山にぶつかって上昇した際に積乱雲が急激に発生。河川の上流地域で大雨が降るという悪条件が重なり、下流で水害が起きたとした。

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