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第103回全国高校野球選手権

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後半勝負・尽誠学園、目指す野球

/中 目標書いて意識付け /香川

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自分たちで課題を考えながら「目標シート」を記入する選手たち=善通寺市の立志寮で2020年2月3日、喜田奈那撮影 拡大
自分たちで課題を考えながら「目標シート」を記入する選手たち=善通寺市の立志寮で2020年2月3日、喜田奈那撮影

 尽誠学園は、監督やコーチが一方的に指示するのではなく、選手たちが自分自身で考えてプレーする野球を目指している。その取り組みの一つが、岡尾拓海コーチ(23)が考案した「目標シート」だ。

 目標シートは1カ月と1週間の目標、前の1週間の練習を振り返って書く3項目に分かれている。選手たちは毎週月曜に1週間の目標と前週の練習の成果や課題を記入し、岡尾コーチと津田空知コーチ(24)に提出。2人が全員の目標シートに目を通し、コメントする。

 記入する際は「打力をアップさせるため、先端の重いバットを使って1日500回素振りする」などと数字を使って具体的に達成する目標を書くようにしている。岡尾コーチは「全員と話せない日もあるので、選手たちの状態を把握し、悩みに気付くこともできる」と利点を話す。

 仲村光陽選手(2年)は練習を振り返って気付いた自分の課題を、小さな文字でびっしりと記している。その課題を次週の目標に盛り込み、さらに1カ月の目標を達成できるように練習を組み立てているという。「目標シートに書いたことが常に頭にあり、明確な意識を持って練習できるようになった」と効果を話す。

 また、橘斗翔選手(同)は精神面が弱く、試合などでもプレーに出てしまいミスにつながることが多かったという。橘選手は「『いつ何をどのようにするか』をスケジュールを立てて記入することで、気持ちが整理できるようになった」と話す。

 目標シートを使い、選手たちが自分で考えて練習に取り組むようになってから、行動やプレーも変わってきたという。岡尾コーチは「きちんと書けている選手は実力も伸びてきた」と目標シートのチェックを続ける。【喜田奈那】=つづく

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