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石巻 娘2人を亡くした夫婦

’20春/下 宮城・石巻 大川小遺族に新しい家族 姉の存在、伝えたい

自宅の外で遊ぶ(右から)高橋清晃さん、遥希ちゃん、千春さん、音ちゃん。姉の形見のピンクの自転車を遥希ちゃんがこぐ=宮城県涌谷町で2月9日、和田大典撮影

 補助輪付きのピンクの自転車を、勢いよく男の子がこぐ。「待って」。後ろの自転車の女の子が負けじとペダルを踏む。高橋清晃(きよあき)さん(46)と千春さん(46)夫婦に震災後生まれたきょうだいは、4歳と2歳になった。

 長男の遥希(はるき)ちゃんが乗るのは、津波で亡くした2人の娘、友(ゆう)さんと芽衣さんが使っていた自転車だ。2人が大きくなって宮城県石巻市立大川小に入学し、幼い親戚の子にあげた。それが昨年戻ってきた。会ったことのない姉の「お下がり」を遥希ちゃんが喜んでいることが、千春さんにはうれしかった。

 遥希ちゃんと妹の音(おと)ちゃんが家の中を走り回るほど成長し、4年生と2年生で同じ2歳差だった姉たちの面影が一層重なるようになった。妹の音ちゃんは、同じく下の子だった芽衣さんに、おどけた表情やおおらかな性格がそっくりに見える。夏の海で遊ぶ芽衣さんの写真を指さして「おとちゃん」と自分の名を言った時は、夫婦で「ほんとだね」と顔を見合わせて笑った。

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