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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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母亡くした職人、文化財改修のアカマツを全国に 被災地には「一緒に頑張ろう」とエールも

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作業現場のアカマツの横に立つ及川喜久平さん=岩手県大船渡市で、山田豊撮影
作業現場のアカマツの横に立つ及川喜久平さん=岩手県大船渡市で、山田豊撮影

 東日本大震災で母を亡くして開いた心の穴を埋めるように、家業の製材業に打ち込む職人がいる。岩手県大船渡市の「鹿児島屋」社長、及川喜久平さん(74)。神社や仏閣、文化財を改修するためのアカマツを全国に送り続けてきた。被災地に届ける時には「一緒に頑張ろう」とのエールを込めている。【山田豊】

 岩手県産のアカマツは太くて真っすぐなうえに腐りにくく、耐久性が求められる大きな文化財の補修に適している。及川さんはそんなアカマツを調達して形を整え、全国各地に送ってきた。

 あの日、高台の作業現場にいた及川さんや自宅にいた妻は無事だったが、市内の特別養護老人ホーム「さんりくの園」でショートステイ中だった母の久子さん(当時84歳)は助からなかった。ホームでは入所者ら50人以上が亡くなった。

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