井手英策慶応大学教授(財政社会学)が、2年にわたって毎日小学生新聞で連載してきた「『ふつう』に生きるということ」が今月、最終回を迎えた。社会の分断の処方箋に増税による格差是正を説く経済学者が、子供を主人公に「生きること」を説く物語を書いた。作品に込めた思いを聞いた。【聞き手・鈴木英生】
――小学生向けになぜ、物語を書こうと思ったのか。
僕は2011年4月16日に急性硬膜血腫で突然倒れ、生死の境をさまよった。そういう時、人は走馬灯のように過去の記憶がよみがえるというが、僕の場合は、何もよみがえらなかった。よみがえるに値する記憶すら持てない生き方に衝撃を受けた。
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