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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「津波で亡くなった父ちゃん、見守ってね」陸前高田の女性 70歳でペンション経営、客の笑顔見て6年

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食堂のテーブルを拭く「ペンション福田」の吉田弥津子さん=岩手県陸前高田市竹駒町で8日、藤井朋子撮影
食堂のテーブルを拭く「ペンション福田」の吉田弥津子さん=岩手県陸前高田市竹駒町で8日、藤井朋子撮影

 岩手県陸前高田市の吉田弥津子(やつこ)さん(76)は、東日本大震災で夫を亡くしながら、70歳だった6年前にペンションの経営を始めた。復興が進む街に全国から訪れた人を、評判の朝食でもてなしている。「父ちゃんに、人を大事にする大切さを教わった。見守っていてね、と伝えたい」。客の笑顔が今の生きがいだ。【藤井朋子】

 木々が見える大きな窓から光が差す。つやつやのご飯とみそ汁、魚の煮付けに目玉焼き、小鉢にヨーグルト……。できたての朝食が並ぶ。「こちらの方は東京から来てくれたんですよ」。吉田さんが別の宿泊客に人懐こそうな笑顔で声を掛ける。それをきっかけに「おいしいですねえ」「ここで町づくりに携わっていて……」と初対面の客同士が話し始めた。

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