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私の記念碑

ピアニスト 田部京子/1 シューマンに導かれ

音コン本選でシューマンを弾く17歳の田部京子

 1984年、日本音楽コンクールのピアノ部門を、東京芸大付高3年の田部京子が制した。

 北海道室蘭市生まれ。クラシック音楽のレコードや、下の階からポロンポロンと響いてくる音色に、ひたすら耳を傾ける幼児だった。ある日その家に招かれ、黒い箱を目にして「音の出どころ」を知る。十数年後、音コン本選で演奏したのはシューマンの「交響的練習曲」だった。

 「会場だった日比谷公会堂の空気まで、はっきりと覚えています。演奏家人生の始まりでした。高校の卒業演奏会でも弾いた、まさに記念碑的作品です」

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