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2019年9月に千葉県を直撃し、大規模な停電や家屋被害を引き起こした台風15号の被害から9日で半年。県内では住宅約7万4000戸が損壊した。特に被害の大きかった房総半島南部の沿岸部では、修理できずブルーシートで覆われたままの屋根が今も目立つ。
約2300戸が被災した鋸南町。港に近い勝山地区では、強風で屋根が崩れるなどした住宅が空き家となり、割れた窓ガラスを合板で塞いだままの家が並ぶ。自宅の壁に穴が開き防水テープで応急処置した無職男性(79)は「大工が間に合わず、直す見込みが立たない」と語った。
道の駅近くで飲食店を営む井上伸治さん(72)は、店舗兼住宅の屋根や窓ガラスの修復を終えたが、営業再開には踏み切れていない。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減っているためといい「台風で大変な思いをしたばっかりなのに、もう散々」と苦笑した。
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