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火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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近代ゴリラと東大生=玉木研二

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 作家・三島由紀夫が東大全共闘の招きで討論会に単身乗り込み、学生たちと激論を交わした。

 こんな記事が目にとまったのは1969(昭和44)年の初夏。山陽線の踏切に面した理髪店でだった。高校生の私は頭を刈られながら読んだ。学園紛争の季節は全国になお続いていたが、当時の瀬戸内の町に情報は少なく、遅い。

 やがて討論が本になり、急ぎ読むとしばしば観念の迷路に入ったが、熱があり、学生の論立ても構えが大きく感じられた。

 そして半世紀。TBSが保管していた長時間の映像がドキュメンタリー映画「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」(豊島圭介監督)によみがえり、今月20日から全国で公開される。

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