産油国決裂、原油急落 サウジ増産引き金 OPECプラス、露と不調

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 世界の金融市場を揺らした原油価格の急落。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で作る「OPECプラス」の追加減産協議が決裂し、OPECを主導するサウジアラビアが増産に転じる姿勢を示したのが原因だ。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の減速で原油の需要減が見込まれるなか、産油国の利害対立が鮮明となり、協力の枠組みが機能不全に陥っていることを露呈した。【中津川甫、ロンドン横山三加子】

 ロイター通信や英紙フィナンシャル・タイムズなどは8日、サウジが4月1日以降、現在自主的に取り組んでいる日量40万バレルの減産を取りやめ、日量1000万バレル規模まで生産を拡大すると相次いで報じた。サウジの国有石油会社サウジアラムコは、日本やアジア向けの原油価格の値下げも決めたという。産油国の盟主を自任するサウジが増産に転じるとの報道は世界の市場を駆け巡り、原油価格は急落した。

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