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経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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金融・商品市場で売買交錯=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

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 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のなかで、各国の金融政策手法が試される。また金融市場での経済主体のリスク対応も相次ぐ。金融当局も、また金融市場で売り買いを行う民間経済主体も、次の事態をにらむ神経戦に突入した。

 3月3日、米連邦準備制度理事会(FRB)は0・5%の緊急利下げを行った。消費冷え込みや供給網遮断への利下げ効果は限定的だが、事業会社が図る手元流動性積み上げへの低金利の効果は見込める。FRBは今後も利下げ余地を探る。

 世界的な株価下落で投資家は損失対応を迫られる。信用取引の場合は保有株の減価のために、証拠金の積み増しが必要だ。2月末から3月初めに金価格が下落したのは、投資家のもつ分散化させた資産のうち、値上がりした金を売り、現金積み上げを図る主体が出たからだ。

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