東日本大震災の被災者の「心の癒やしに」として始まった編み物が、手編みのニット製品ブランドへと成長した。山形県寒河江市の紡績会社「佐藤繊維」が昨秋、宮城県南三陸町在住の編み手3人と協力してブランド化。佐藤正樹社長(53)は「支援ではなく、対等な立場でビジネスとして長く続けていきたい」と話す。震災から11日で9年。被災地で培った技術が新たな一歩を踏み出している。
両者の橋渡し役を務めたのは、震災後の2011年3月から被災者支援をしてきた盛岡市のボランティア団体「ハートニットプロジェクト」の松ノ木和子さん(68)=同市。全国から寄付された糸と編み棒、編み方の説明用紙をセットにし、岩手県陸前高田市や同県山田町、南三陸町などの避難所に届けてきた。すると、編み物の作品の精度が高かったことから、同6月には岩手県内のイベントで手作りのキーホルダーやマフラーなどの販売…
この記事は有料記事です。
残り615文字(全文996文字)
毎時01分更新
菅義偉首相の言葉が相変わらず響いてこない。新型コロナウイル…
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり」需要の高まり…
1月22日に発効する核兵器禁止条約について、アニメーション…