著者逮捕の参考書「古文単語ゴロゴ」、ネットで再出発 「なくさないで」声に応え
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全国の受験生に広く知られる学習参考書「古文単語ゴロゴ」が著者の逮捕を受けて絶版の危機にさらされたが、発行元のゴロゴネット(東京都新宿区)が内容を特設サイトで無料公開することを目指すことになった。受験生らの「なくさないでほしい」との声に応えたといい、著者も権利を放棄した。
「ゴロゴ」は古語や古文の文法を語呂合わせで覚えることをうたう参考書。大手予備校の板野博行講師(57)が発案し、1997年の創刊以来、累計約220万部を売り上げる人気を誇ってきた。
ゴロゴの販売に暗雲が垂れこめたのは1月だった。板野講師が同月8日、不倫関係にあった元教え子の30代女性に中絶手術を受けさせようとして警視庁に強要未遂容疑で逮捕されたためだ。語呂合わせに「下ネタ」が含まれていたこともあり、SNSで批判にさらされた。表紙絵を手がけてきた漫画家のさいとう・たかをさん側は「イメージを損なう」とキャラクターの使用契約の打ち切りを通告した。
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