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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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教育で復興、これからも「全力で」 定年校長先生の誓い 福島・富岡町

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震災特別授業で帰還困難区域内にある自宅の位置を示す富岡一小校長の岩崎秀一さん=福島県富岡町小浜で2020年3月3日、渡部直樹撮影
震災特別授業で帰還困難区域内にある自宅の位置を示す富岡一小校長の岩崎秀一さん=福島県富岡町小浜で2020年3月3日、渡部直樹撮影

 東京電力福島第1原発事故で全町避難を強いられた福島県富岡町の町立富岡第一小学校校長、岩崎秀一さん(60)が今春、定年を迎える。事故後、不安を抱える子どもたちに寄り添い続けた。「教育を通して、町の復興に関わり続けたい」。春からは町の教育長としてその願いを貫く。【渡部直樹】

事故後、苦しむ子どもたち

 「先生の家はここ。(放射線量が高く、立ち入りが制限されている)帰還困難区域にあるから、戻ることはできません」。3日午前、富岡町の町立小中学校の教室。あの日まで住んでいた自宅の場所を地図上に指した。毎年3月に実施する「震災特別授業」。校長に就任した2016年度から担当している。この日、小中学生17人と教職員に、津波が襲った町内の商店街や避難する車列の写真を示しながら、あの日からのことを語りかけた。

 町内には原発事故前、小学校2校、中学校2校に計約1500人が通っていた。17年4月に町の大半で避難指示が解除され、1年後に町内で小中学校が再開した。現在は一つの校舎で小中学生28人が学び、県内にある三春町の仮設校舎で20人が学ぶ。児童・生徒数は事故前の約3%だ。

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