東日本大震災9年

息子からバトン、次代へ 闘いの末、見えた道

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七十七銀行旧女川支店跡地近くのモニュメントを訪れた美谷島邦子さん(中央)とシャボン玉を飛ばす田村孝行さん(右)、妻弘美さん=宮城県女川町で2020年3月10日午後3時21分、和田大典撮影
七十七銀行旧女川支店跡地近くのモニュメントを訪れた美谷島邦子さん(中央)とシャボン玉を飛ばす田村孝行さん(右)、妻弘美さん=宮城県女川町で2020年3月10日午後3時21分、和田大典撮影

 東日本大震災は11日、発生から9年となる朝を迎えた。多くの犠牲者を出した東北の被災地では、柔らかい日差しの下、祈りをささげる人の姿があった。震災関連死を含め、1万9638人が亡くなり、いまだに2529人の行方が分かっていない。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府主催や被災自治体の追悼式が相次いで中止・縮小される中、被災地では人々がそれぞれの形で、あの日、あの人に思いをはせる大切な一日となる。【百武信幸】

 10日、宮城県女川町の女川湾を望む一角に建てられた慰霊モニュメントの前に、七十七銀行女川支店で長男健太さん(当時25歳)を亡くした田村孝行さん(59)、弘美さん(57)夫妻の姿があった。2人に会いに、日航ジャンボ機墜落事故で次男を亡くした美谷島(みやじま)邦子さん(73)やノンフィクション作家の柳田邦男さん(83)をはじめ、さまざまな事故や災害の遺族も訪れ、笑顔で再会した。碑に花をささげ、亡き人…

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