東日本大震災9年

昨秋台風、内水氾濫 想定甘く、復興住宅浸水 堤防、リスク要因にも

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内水氾濫で浸水した自宅を片付ける福田和子さん=岩手県山田町で2月27日、日向米華撮影
内水氾濫で浸水した自宅を片付ける福田和子さん=岩手県山田町で2月27日、日向米華撮影

 東日本大震災の復興工事で建設された災害公営住宅(復興住宅)や津波を防ぐために建設された堤防周辺の住宅地の一部が、2019年秋の台風19号により浸水被害を受けた。津波に襲われないはずの「安住の地」は、内水氾濫という別の災害リスクにさらされている。自治体は内水氾濫を想定した「内水ハザードマップ」の整備に難航しており、復興のハード整備を終えるまでは手が回らないのが実情だ。

 「また水に襲われるなんて」。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市は台風19号でも広範囲に浸水し、被害は震災後に建てられた復興住宅244戸にも及んだ。震災で自宅が全壊し、台風で同市さくら町の復興住宅でも床下浸水した50代の女性は、和らぎつつあった水への恐怖がよみがえり、不安を抱える。

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