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第94回センバツ高校野球

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センバツきょう開催可否判断 専門家に聞く

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 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は11日、臨時運営委員会(委員長=八田英二・日本高校野球連盟会長)を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて大会の開催可否を最終決定する。無観客開催を前提に準備していくことを4日の運営委員会で決め、感染予防策を検討している。決定前に専門家に聞いた。

選手の体調管理重要 岡部信彦・川崎市健康安全研究所長の話

 メンバーとして参加している政府専門家会議では、感染を広げる恐れがあるのは、換気のされていない閉鎖された狭い空間に人が密集するような状況だという議論をしている。2009年に新型インフルエンザが流行した際に、プロ野球関係者から開催の可否について助言を求められた。球場が屋外であることから感染を広げる恐れは小さいと考え「体調の悪い人には来ないようにしてもらい、飛沫(ひまつ)感染を防ぐためゴム風船を飛ばすような応援をやめればいいのでは」と助言した。センバツで対策の鍵となるのは、選手の宿舎だ。集団生活を送ることになるので、その中に感染者がいてはまずい。選手の体調管理が重要だ。

リスク考慮し中止に 横浜市・けいゆう病院の菅谷憲夫医師(感染症)の話

 球場での感染リスクは低いが、選手が1部屋に複数人で泊まったり、三食を共にしたりするので、1人でも感染者が出れば、みんなに広まってしまう。宿舎の従業員からうつる可能性だってある。もし1校でも感染者が出たら、どうするのか。そのリスクを考えたら、センバツは中止にすべきだ。

 今は「やれる対策は全てやる」ということで、全国で休校し、部活動も自粛している。卒業式でさえ取りやめている学校もある。無観客でやっているプロスポーツもあるが、高校野球はあくまでも学校の活動の一環だ。高校野球だけ特別視して開催するのは違和感がある。

競技主体、自ら考えて 山本太郎・長崎大教授(国際保健学)の話

 感染経路は不明なケースが多く、100%防ぐことはできない。センバツは、阪神大震災や東日本大震災が起きた年にも開催され、元気と勇気を与える象徴だ。甲子園は密閉空間ではない。徹底した選手らへの予防策を前提に、開催してもいいのではないか。注意を払いながら、日常生活を営む大切さを伝えるメッセージになる。他の競技が中止になっているが、一律禁止より、それぞれの競技主体が自ら考え、判断することが重要だ。主催者は、感染者がでた時にきちんと説明責任を果たしてほしい。感染症対策だけに目を向けがちだが、大会全体への信頼を高めるため、運営を円滑に進めることも忘れてはならない。

子の夢のため知恵を 朝野和典(ともの・かずのり)・大阪大教授(感染制御学)の話

 無観客などの対策をしてリスクを軽減した上で、開催することは選択肢としてあり得ると思う。開催するのであれば、高野連は社会に対して、どのような対策をしていくのか、きちんと説明をする責任がある。少しでも感染のリスクがあるならやめてしまうというのは簡単な判断だが、子どもたちのチャンスを奪ってしまう。感染リスクは社会のどこにでもある。新型コロナウイルスとは長い闘いになることが想定され、私たちはいかにリスクを減らした上でイベントを開催できるか、考えなければいけない時期にきている。センバツに限らず、子どもたちの夢を実現するために大人が知恵を出し合っていくべきだ。

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