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水をめぐって/6 道志村「買収」の屈辱、今は昔

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 <くらしナビ・環境>

 小さな漁村だった今の横浜市(人口約375万人)が明治に入る直前、国際港になると人口が急増し、生活用水の不足に直面した。水源として山梨県道志(どうし)村(同約1700人)の道志川に着目し、村の面積の36%を占める山林を良質な水を維持する水源林として管理するため1916年に山梨県から買収。「村を売られた」と村民に屈辱感が広がったが、今は昔の話となった。

 村は北の道志山塊、南の丹沢山地に挟まれ、中央の谷を道志川が流れる。当時の横浜が得た2780ヘクタール(現2873ヘクタール)のほとんどは標高千数百メートルの山々の斜面だ。

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