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発言

地域の歴史に学ぶSDGs=野田真里・茨城大学人文社会科学部准教授

 地元、茨城県における日立鉱山の煙害問題をテーマにした映画「ある町の高い煙突」(2019年公開)を見た。これを契機に、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、企業と住民の協働によって問題を克服した経験について、あらためて学び、考えている。日立鉱山の事例を通じて、地域の歴史に学ぶSDGsの重要な可能性を再認識している。地元の歴史的教訓は、今日、国際社会全体が取り組むSDGsとその地域展開(Localization of SDGs)にむけて「グローバルに考え、地域から行動する」うえで、示唆に富むからだ。これに鑑み、筆者の整理したSDGsの「三つの架け橋」の観点から考えてみたい。

 第一に、SDGsは「経済、社会、環境をつなぐ架け橋」である。SDGsの主眼は開発、つまり「よりよい生活」(better life)が持続可能となることである。この日立鉱山の煙害は、富国強兵のもとに全国で銅の生産が国策として推進されるなかで生じた。関(せき)右馬允(うまのじょう)氏は、問題の深刻化を目の当たりにし、第一高校(現・東京大学)進学を断念、地元の入四間村(現・茨城県日立市)において、若く…

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