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新型コロナウイルスとの闘いは、グローバルな感染拡大という新たな局面に入ってきた。世界保健機関(WHO)が毎日発表しているデータ(9日現在)によると、震源地の中国では、武漢以外の地域で落ち着きを見せてきているが、ヨーロッパや米国では深刻な事態になってきている。
日本でもっぱら日本や韓国の対応が注目されている間に、イタリアでは感染者が7375人、死者366人にもなってミラノを含む北部の感染地域が封鎖された。フランスでも感染者1126人、死者19人、ドイツでは死者こそ出ていないが感染者は1112人。米国は感染者545人、死者22人で、2月28日まで死者ゼロだったのが急展開だ。
米国株式市場も連日2000ドルにもなる乱高下を繰り返している。中国と韓国、日本などアジアの国々の問題と思っていたのが、ヨーロッパで、そして自分の足元で深刻な事態になりつつあるのだ。各国がグローバルな人の移動を制限せざるを得なくなってくると、中国での感染が収まっても、サプライチェーンの本格的な回復には相当の時間がかかることになろう。誰にも予測がつかない事態がこれから起ころうとしているというわけであ…
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