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第103回全国高校野球選手権

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センバツ中止 選手の健康第一 32校、救済措置も検討

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 大阪市北区で11日に開かれた第92回選抜高校野球大会の臨時運営委員会で、19日に開幕予定だった大会の中止が決まった。4日の第3回運営委員会では無観客試合を前提に準備する方針を示したが、新型コロナウイルスの感染拡大が収束する兆しがないことなどから開催困難と判断した。八田英二・日本高校野球連盟会長は記者会見で「高校野球は学校教育の一環。選手の心身の発展に寄与する上で、健康面で不安があった。選手の健康を第一に考え、苦渋の決断をした」と説明した。

 臨時運営委では、出場選手の健康や安全▽国内の感染状況▽出場校の状況――の三つの理由から全会一致で中止の結論に至った。主催者側はこの1週間、出場校は宿舎入り後に主催者が用意した消毒液設置の専用バスで練習や試合に移動▽朝晩2回の検温などを義務づけて大会本部へ毎朝提出――など感染予防対策を練り上げてきた。それでも、一部の専門家から「感染リスクを完全に排除するのは極めて困難」との意見が出ていた。

 加えて、4日から10日まで阪神甲子園球場のある西宮市を含めて兵庫県では21人増の24人、大阪府では56人増の73人と感染者が拡大。八田会長は「この対策で大丈夫なのか不安が出た」と説明した。

 また、政府が要請した全国一斉の臨時休校によって出場校の練習量に差が出るなど不公平感が出ていることも影響した。21世紀枠の帯広農(北海道)は全体練習を自粛するなど、練習を制限している出場校があるうえ、16日以降にできる練習試合も各校の足並みがそろっていないのが現状で、出場校の調整に大きな差が出てくる懸念があった。

 出場予定だった32校に対して八田会長は「何らかの形で甲子園に来ていただけたら。甲子園の土を踏ませてあげたい」と、救済措置を検討することを明らかにした。【安田光高、新井隆一】

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