家族救えなかった高校生の研究に応え 町が防災無線の内容変更へ 岩手・大槌
毎日新聞
2020/3/12 12:22(最終更新 3/12 20:42)
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どうすれば、家族の命を救えたのだろう。東日本大震災で母と幼い弟、妹の家族3人を失い、そんな思いを抱え続けてきた高校生が、総合学習の授業で防災行政無線の内容について研究し、町がその成果を取り入れて変更を検討することになった。研究したのは岩手県大槌町の県立大槌高2年で釜石市に住む古川真愛(まなと)さん(17)。将来は防災の研究者になることが目標だ。【中尾卓英】
震災当時、古川さんは小学2年だった。母の優子さん(当時32歳)は元看護師で明るく、よく絵本を読んでくれた。幼稚園年長で「にいにい」と後を付いてきた弟の叶愛(かなめ)ちゃん(同6歳)とは、いつか一緒に野球をすると思っていた。負けず嫌いだった妹の愛梨ちゃん(同3歳)とともに「大きくなった姿を見たかった」と最近思う。
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