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日本文化をハザマで考える

第20回 「スター・ウォーズ」のオビ=ワン・ケノービは「こころ」の先生に由来しているだろうか

ジョージ・ルーカス監督=根岸基弘撮影

 初代の「スター・ウォーズ」が、日本文化の影響を受けていることはよく知られているので、いまさら言うまでもない。ジョージ・ルーカスが黒澤明の映画「隠し砦(とりで)の三悪人」(1958年)から多くの筋を取ったことは確かである。この作品は、口げんかの絶えない貧しい2人の農民が、お姫様を守って敵の陣地を行くという話である。ルーカスはそれを、遠い昔の、はるか離れた銀河系を舞台としたサイエンスフィクションに仕立て上げた。

 しかし私は、あの「スター・ウォーズ」での最高の場面は、オビ=ワン・ケノービが彼の宿敵(そしてかつての教え子)のダース・ベイダーと、ライトセーバー(電光剣)で気の入らない決闘をした後、打たれるに任せた時であると思う。ここで大事なのは「任せた」という言葉である。

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ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

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