埼玉の匿名男性から寄付 障害者事業所、再開後押し 台風19号で浸水被害、長野・小春日和 /長野

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「埼玉県民」さんからの寄付を受け取り喜ぶ「小春日和」の板倉吉子所長(左)と利用者=長野市豊野町豊野で 拡大
「埼玉県民」さんからの寄付を受け取り喜ぶ「小春日和」の板倉吉子所長(左)と利用者=長野市豊野町豊野で

 台風19号の千曲川堤防決壊で浸水被害に遭った身体障害者のために――と「埼玉県民」を名乗る匿名の男性から毎日新聞さいたま支局に寄付金と手紙が届いた。12日、毎日新聞長野支局を通じて、寄付金3万円を障害者福祉サービス事業所「小春日和」(長野市豊野町豊野)の板倉吉子所長(63)に贈った。【佐藤浩、錦織祐一】

 これまでの手紙によると、男性は埼玉県旧栗橋町(現久喜市)在住の元公務員で、今年喜寿を迎える。1977年に東海地方であった落石事故の被害者へのお見舞いとして寄付を始め、定年退職後の4年間を除いて毎年、結婚記念日の2月12日に毎日新聞さいたま支局に寄付金を届ける。今回で39回目で総額183万円に達した。

 今回の手紙には、50回目の結婚記念日を迎え「私の散髪を妻の手で行いその散髪代、記念日の食事代と私の小遣いの中から送ります」と記し、台風15号で被害を受けた千葉、台風19号の長野と福島に各3万円を寄せた。

 小春日和は県社会福祉事業団が運営。知的、精神、身体障害者計約20人が利用し、独居高齢者向けの弁当作りを中心に活動していた。2019年10月の台風19号で2階建ての建物は2階の床上約30センチまで浸水。車4台も廃車になった。半月後に近くの別の事業所の一角に建てたプレハブで活動を再開。弁当は作れず、施設外でのエノキタケ栽培などの作業を受託している。

 施設は5月の大型連休明けの全面再開を目指してリフォーム中で、寄付金を受けた板倉所長は「大変ありがたい。再開に向けて大切に使わせていただきます」と喜んでいた。

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