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第93回センバツ高校野球

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センバツ中止 悔しさと感謝胸に、夏へ 尽誠学園、担当記者が見た2カ月 /香川

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大きな声を掛け合いながらノックに取り組む選手ら=善通寺市の尽誠学園グラウンドで、喜田奈那撮影 拡大
大きな声を掛け合いながらノックに取り組む選手ら=善通寺市の尽誠学園グラウンドで、喜田奈那撮影

 選抜高校野球大会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初の大会中止となった。県勢の尽誠学園が18年ぶりの出場を決めてから、チームの担当記者として約2カ月間取材した。選手たちの成長や思いを振り返る。【喜田奈那】

 1月24日、尽誠学園のセンバツ出場が決まると、グラウンドに集まった選手たちは「甲子園で18年ぶりの校歌を歌って、尽誠学園の最高記録4強を超える」と口々に目標を語り、以降日々厳しい練習に取り組んできた。

 取材当初、ノックではコーチの指導する声ばかり目立っていたが、最近では選手たちが四方八方から声を張り上げ、チームメートに指示するようになった。「ベースカバー!」「ナイス!」。川崎風汰選手(2年)がひときわ大きな声で盛り上げていた。この2カ月間で、ノックをはじめ自分たちで考えながら練習に取り組む選手たちの姿勢には「甲子園で勝つ」という強い思いが表れるようになっていた。

 3月11日、西村太監督らが寮で選手たちを集めてセンバツ中止を伝えると、全員が泣き崩れたという。翌12日には、寮生たちが全員帰宅。取材のお礼に寮を訪れると、菊地柚主将(同)と橘孝祐選手(同)が待ってくれていた。改めてセンバツへの思いを聞くと、菊地主将は「本当に悔しいです」と絞り出すような声で答えた。それほど、憧れの舞台に立つことへの思いは強かったのだろう。

 しかし、菊地主将は「絶対に夏、甲子園に行きます」と誓っていた。西村監督も「応援してくれる方々の思いは選手たちも分かっている。その思いを胸に夏の大会に向かっていきたい」と気持ちを新たにしていた。センバツは中止となったが、この経験はきっと選手たちを成長させてくれるはずだ。悔しさを糧に夏に向けて頑張ってほしい。

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