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防犯、メンタルヘルス、学習、食事…休校中の注意点、専門家に聞いた

自宅で勉強する小学生=札幌市中央区で2020年3月8日、今井美津子撮影

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北海道内の小中高校で休校が続く。共働き家庭では小学生だけで留守番するなど、普段とは違う生活に子どもたちもストレスを抱えがち。親はどんなことに気をつければ良いのか。防犯、子どものメンタルヘルス、学習、食事などの専門家に注意点を聞いた。【今井美津子】

約束事をリスト化

 NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」の宮田美恵子代表は「最初の緊張感が緩み、生活がルーズになりがち」と懸念する。今回の休校は夏休みなどとは違い、目的があることを子どもと再確認した上で、「インターホンに出ない」「固定電話は留守番設定にし、親など決められた人しか出ない」などの約束事を作ることを提案する。

 ストレスのはけ口としてSNS(ネット交流サービス)で見ず知らずの人と接触することなどが懸念されるという。スマートフォンは親がいる時に使うように決めると安心だ。宮田さんは「子どもは自分で決めたことは守ろうとするため、約束事は親子で話し合って決めるのがポイント」と話す。約束事をリスト化して目に付く場所に貼っておくと、確認しやすいという。

授業の時間に勉強

 「休校中は時間にゆとりがある分、だらだらしがち。一日のスケジュールを決めることが大事」と指摘するのは、家庭学習コンサルタントの坂本七郎さんだ。起床や就寝時間、食事、入浴など学習以外のことを含め、毎日必ずやることを書き出してスケジュールを作る。コツは防犯と同様、親子で話し合って計画を立てることだ。

 勉強は学校で授業が始まる時間に合わせ、遅くとも午前9時までに始めるのがおすすめ。宿題など学校で出された課題は午前中に終わらせ、夕方は苦手分野の復習時間に充てる。3月に授業で取り上げる予定だった内容を無料で視聴できるサイトも活用する。坂本さんは「休校中の時間を進級前の苦手克服、一年の総復習に活用しては」と提案する。

前日の夕食を活用

 共働き家庭では毎日の子どもの昼食作りが負担に感じることも。北海道栄養士会のおすすめは、前日の夕食の再利用。カレーライスにチーズをかけてオーブントースターで焼くだけでカレードリアになるほか、きんぴらごぼうやひじきの煮物は卵焼きの具にできる。

 昼食がおにぎりや菓子パンばかりになるとビタミンが不足しがち。ミニトマトやスーパーなどで購入できるカット野菜は手軽に食べられるほか、ほうれん草などの青菜をゆでて冷凍しておけば、おひたしやナムルに便利。毎日コップ1杯の牛乳はカルシウムを補える。子どもが好きなピザやハンバーガー、カップラーメンは塩分や脂質が多く、「たまに、お楽しみ程度」にした方が無難。包丁やガスコンロを使わせるのは避け、電子レンジやトースターしか使わないなど、ルールを決めることも大切だ。

五感使い心を安定

 行動が制限されると、子どもはストレスをためる。親子のメンタルヘルスに詳しい札幌医科大の森元隆文講師(作業療法学)は「制約の中で子どもが『やりたいこと』『やるべきこと』を探すのが有効」と話す。見る、聞く、触るなど複数の感覚を使う活動は心を落ち着かせる効果があり、お絵かきや折り紙、部屋の掃除などがおすすめ。休日に散歩など屋外遊びなどを取り入れると、平日に落ち着いて生活しやすい。

 一方、腹痛などの体調の変化、元気がなくなるなどの情緒の変化はストレスの兆候。親は基本的には普段通りに接し、「つらいよね」など、子どもの気持ちに寄り添う声かけを提案する。親が大きく対応を変えると、「親に心配をかけている」とかえって負担に感じるという。森元さんは「すべて親が解決しようせず、親子で一緒に試行錯誤すると、子どもがストレスに立ち向かう能力を育む機会にもなる」と助言する。

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