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風車の影響? テレビの電波障害多発、問い合わせ1700件超 秋田・潟上

海岸沿いの保安林に立ち並ぶ風車=秋田県潟上市天王で2020年2月19日、川口峻撮影

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 風力発電で建設された風車の影響と思われるテレビの電波の受信障害が、秋田県潟上市で集中的に発生している。これまでに事業者には問い合わせが1700件以上寄せられ、障害の解消に向けた作業が急ピッチで進められたが、同種のトラブルは県内各地で開発計画が浮上している洋上風力発電でも発生しうるという。【川口峻】

 潟上市での受信障害が判明したのは、2019年夏。付近にある日本海沿いの県の保安林では、17年から風車の建設が進み、沿岸10キロ以上にわたり、風車が林立している。

 事業者は出戸浜海水浴場以北の17基が「A―WIND ENERGY」(秋田市)、同海水浴場以南の22基が「秋田潟上ウインドファーム合同会社」(潟上市)。テレビ電波については、建設前の環境影響評価の対象外だが、両社は自主的な調査も行い、事業化したとしている。

 受信の乱れは、受信側装置の老朽化などでも発生しうるが、受信障害は潟上市内で多く発生。発生地域は、風車を挟んだ先にある大森山送信所(秋田市)から電波を受けており、風車の影響も否定できないという。

 両社は各世帯からの問い合わせを受け、工事代金を負担するかたちで受信アンテナの調整や、電波の強さを調整する機器「ブースター」の取り付けなどを実施。いずれも3月中をめどに、対応を急いでいる。

 ただ、天王地区に住む女性(49)宅は、築5年だが、画面が止まったり乱れたりし、アンテナを高くしなければ正常な受信ができないという。2月中旬までに業者が複数回訪れたが、「屋根に傷を付け、それでも映りが悪かったらどうするのか」と、工事をためらっていた。

「洋上」でも発生する可能性が

 総務省東北総合通信局によると、同様の受信障害は、県内で計画が進む洋上風力発電でも発生する可能性があるという。

 潟上市沖や由利本荘市沖は、国が進める洋上風力発電の推進計画で「有望な地域」とされている。これらの海域では風車の建設計画が持ち上がっているが、電波の反射がもたらす受信障害や、大森山送信所との直線上にある男鹿市南部やにかほ市で、受信障害が発生する恐れがあるという。

 県資源エネルギー産業課の担当者は、「風車の配置計画が立たないと具体的には言えない」としながら、「事前の調査など、事業者側の配慮は必要」としている。

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