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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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女川唯一のスーパー9年越しの復活 津波で犠牲の母に届け、涙の再出発 宮城

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9年越しの開店を迎え感極まるスーパー「おんまえや」の佐藤広樹社長(左)。突然、感謝の言葉を伝えられた妻菜央さんも涙をぬぐった=宮城県女川町黄金で2020年3月12日、百武信幸撮影
9年越しの開店を迎え感極まるスーパー「おんまえや」の佐藤広樹社長(左)。突然、感謝の言葉を伝えられた妻菜央さんも涙をぬぐった=宮城県女川町黄金で2020年3月12日、百武信幸撮影

 東日本大震災で全壊した女川町唯一のスーパーマーケット「おんまえや」が12日、復興工事でかさ上げされた元の場所で9年ぶりに開店した。津波で社長だった母を亡くした佐藤広樹社長(38)は「天国の母が一番喜んでいると思う」と語り、ともに歩んできた妻菜央さん(34)に「ありがとう」と感謝を伝えた。店舗前には開店を待ちわびた大勢の町民が列を作った。【百武信幸】

 開店前、マイクを握った佐藤さんは「本当に長かった。9年前、皆さんもそうだが、うちの会社も本当に……」と涙をこらえきれなかった。集まった300人以上の客から「がんばれ」の声がかかった。佐藤さんは懸命に「悔しい思いをした。家族も従業員も店もみな流され、唯一の救いが嫁と子どもとおやじが残ったこと」と言葉を継いだ。

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