「モンスター作り出した」「決断力欠けていた」第三者委、関電を強く批判

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記者会見で厳しい表情の第三者委員会の但木敬一委員長=大阪市福島区で2020年3月14日午後2時49分、小出洋平撮影
記者会見で厳しい表情の第三者委員会の但木敬一委員長=大阪市福島区で2020年3月14日午後2時49分、小出洋平撮影

 「関西電力はモンスターと言われるような人物を作り出してしまった」。関西電力幹部らの金品受領問題を調査した第三者委員会は14日公表した調査報告書で、提供側の元福井県高浜町助役、森山栄治氏(故人)と関電との関係をそう評した。大阪市内で記者会見した但木敬一委員長は、関電の内向きな企業体質や自浄能力の欠如が背景にあったことを指摘し、「関西電力が被害者だったとは思わない」と強く批判した。

 第三者委によると、森山氏は高浜原発3、4号機の増設にあたり、関係者への根回しなど地元対策で協力したことをきっかけに影響力を増大させた。反対する住民らへの折衝などを担う中で、「増設・運営に伴う『闇の部分』にも関与し、関電の『秘密』をも握った」とした。

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