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いわて人模様

山田の漁師・中村敏彦さん(48) 被災超え、カキ販路広げ /岩手

中村敏彦さん

 東日本大震災の津波で自宅を失った。カキの個人販売に活路を見いだし、マリン・ツーリズムの体験観光にも可能性を求める。あれから9年。「この生き方に間違いはなかった」と自信を深める。

 繁忙期の12月と違い、今は少し遅めの午前5時に起床。山田湾で養殖しているいかだまで、持ち船の「明神丸」(2・1トン)を走らせる。注文の個数だけ収穫する。注文の7割はメールや電話で受け、漁協を介しての出荷は3割止まりだ。「震災で漁師をやめようとは思わなかったが、よくここまで立ち上がれた」

 震災の時は海にいた。火災で夜空が真っ赤に染まる中、一夜を過ごし、翌早朝、港に引き返した。生存者はいないのではと、恐怖で身震いした。自宅は流されて跡形もなかった。救いは家族全員が無事だったこと。共同作業で漁場が復旧するにつれ、少しずつ広げた個人販売の販路を失う不安に駆られた。

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