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余録

ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルス感染は…

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 ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルス感染は「全人口の6~7割に広がる可能性がある」と発言して非難を浴びた。元物理学者らしい科学的な見方が、政治家のメッセージとしては不適切と反発された▲長崎大学熱帯医学研究所の山本太郎教授も同じ比率を言っている。治療法が見つからない限り、免疫を獲得した人が増えて集団免疫を形成するまで流行は続く。「日本の場合、人口の6~7割でしょう」(12日付毎日新聞ニュースサイト)▲現代文明こそが大流行の温床である以上、致死率を下げながら拡大の速度を緩やかにし、医療破綻を回避すべきだという。「感染症と共存した集団が生き残った」人類史の教訓は、同じ不安を抱くにも別の気構えを提供してくれる▲各国で非常事態宣言が相次ぐ。政治がなすべきことは多いが、最後は個々人の自覚に頼るしかないなら、必要なのは柔らかく長続きする社会への想像力だろう。「指導者は仁王立ちで立ち向かえ」といった掛け声は、どこかピント外れだ▲先週、休校中の校庭開放を始めた自治体では、市長宛てに保護者から「家にこもるのは限界」との訴えが集まっていた。先生たちが地域を見回ると、公園で子供が見知らぬ大人に「家にいなさい」としかられる光景も目についたという▲各地で学校再開の動きがある。再び休校することもあるだろう。であればこそ社会全体で粘り強く日常を保とうとする連帯意識が、政治の指導力以上に求められる。子供たちを笑顔で送り出したい。

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