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時代の風

非常事態の世界 問われる人間の資質=城戸久枝・ノンフィクションライター

城戸久枝さん=根岸基弘撮影

 戦争の記憶を次の世代に伝えようと奮闘する仲間や、子どもの未来に真剣に向き合おうとする大人たち……ここ数年の取材で、さまざまな出会いがあった。国、性別、世代を超えて共に生きようとする彼らの姿にいつも圧倒された。

 昨年6月、雑誌の取材で三重県伊賀市に住むゲイカップルを訪ねた。加納克典さん(40)と嶋田全宏さん(44)。2人は2016年に大阪から伊賀市に移住し、初めての農業に挑みながら、LGBTなど性的少数者の啓発活動を積極的に行っていた。私はLGBTに関する知識が乏しく、どう向き合えばよいのかわからなかったが、2人と出会い、何も構える必要はないのだと肩の力が抜けた。

 印象的だったのは、彼らが地域に溶け込み、ただ、普通にそこで生きていることだった。高齢化が進む地域で、圧倒的に不足している若い世代の中心として、彼らは地域を支えていた。

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