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川本三郎・評 『結ばれたロープ』 ロジェ・フリゾン=ロッシュ著、石川美子・訳

 (みすず書房・4180円)

 女子テニス界のレジェンド、マリア・シャラポワが先日、引退を表明した。こんな意味のコメントを出した。「テニスは私にとって山だった。私の道のりは谷や回り道にあふれていたが、山頂からの景色は信じがたいほどのものだった」。

 雪におおわれた高い山に登る。命がけでなぜそんなことをするのか。それは誰も見たことのない、神が作った神秘的な山頂の景色を見たいためかもしれない。

 自ら山岳ガイドをしていたというフランスの作家が一九四一年に発表した山岳小説の古典。アルプスの山麓(さんろく)に住む若者が、ガイドだった父の遭難死、自身の事故を乗り越えて、ガイドとして育ってゆく。すがすがしい成長小説になっていて、深い感動がある。

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