桜の咲く頃になると、夫の詠んだ川柳の一句がリフレインする。夫は末期の腎臓がんで7年間の闘病の末、2017年の11月に76歳で逝った。
闘病が始まった頃、私は今の治療が最善かどうか、また、夫に一日でも長く生きていてほしいという一心で、いくつかの大学病院を訪ね歩いた。がん専門病院の相談室を訪れた時、私の持参した医療機器で撮影された写真を見て、医師に「この状態で治療法うんぬんと言っている場合ではない。ホスピスを探すなりして残りの日々を安らかに過ごせる方法を考えなさい」と叱るように言われ…
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