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Interview

ピアニスト、ポゴレリッチ 革命的な作曲家に共感 ベートーベンとラフマニノフを軸に

イーヴォ・ポゴレリッチ ピアニスト ⒸMasami Ihara

 生きながら伝説に包まれるピアニスト、イーヴォ・ポゴレリッチが欧米でも日本でも「復活した」との評言が多い。昨年には21年ぶりとなるCD録音も発売、今年にかけて行われたローマ、パリ、東京などのツアーも絶賛を浴びた。ポゴレリッチに話を聞いた。

 ■   ■

 1980年のショパン・コンクールをきっかけに「天才」として世界を席巻したポゴレリッチだが、96年に師でもあった夫人を亡くしてからの演奏は、通常の2倍はかかるあまりにも遅いテンポ設定に「理解に苦しむ」との声が多かった。しかし、最近は表面の過激さは影をひそめ再び称賛がうずまいている。レパートリーはシューマン、ショパン、ラヴェルと多彩だが、大きな軸としてベートーベンが加わった。久々のCD録音はベートーベンのピアノソナタ32曲の中で最も弾かれない22番ヘ長調と、あまり弾かれない24番嬰ヘ長調。いかにも「普通ではない」ポゴレリッチらしい。

 「今、私は61歳ですが、学生のころから、つまり人生の間で、22番が演奏されたのを聴いたことは一度もない。それはこの曲が実験に満ちているからだと思います。ご存じのようにベートーベンはエラール社から当時の最新技術のピアノをプレゼントされ、幅が広がった鍵盤、固定されたペダルに感動して科学者のようにいろいろな新しい試みをする。重要なことは、ベートーベンが新しい表現に足を踏み入れたこと。考えぬいて、勇気を…

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