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第93回センバツ高校野球

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高校野球 明石商OB・水上桂捕手に聞く/下 燃えるルーキー 投手つかむ声かけ /兵庫

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卒業式に出席するために訪れた母校・明石商で、「信頼される捕手」とプロでの目標を色紙に書いた楽天の水上桂捕手=明石商で、韓光勲撮影 拡大
卒業式に出席するために訪れた母校・明石商で、「信頼される捕手」とプロでの目標を色紙に書いた楽天の水上桂捕手=明石商で、韓光勲撮影

 明石商から楽天へ入団した水上桂捕手(18)=背番号78=のインタビュー最終回。2月からプロのキャンプに参加し、ルーキーとして挑む開幕への意気込みを語ってもらった。【聞き手・韓光勲】

 ――2月1日から1カ月近く、沖縄でのキャンプに参加しました。初めて体験するプロのキャンプは、どうでしたか。

 朝の6時半に起き、8時半から午後6時ごろまでが練習です。終わったらヘトヘトで、最初の頃は夜の9時半ごろに寝ていました。

 プロは技術面のレベルが全然違います。打撃では、バットを振る力がまだまだ足りないと言われます。今江敏晃・育成コーチからは、プロの投手の球に対応するためにコンパクトにバットを出し、シンプルに打つ方法を指導されています。守備では、星孝典・2軍バッテリーコーチから送球のステップ、暴投処理の姿勢など、捕手の基本を一から教わっています。

 ――プロの練習は高校と比べて厳しいですか。

 練習量はそれほど変わりませんが、緊張感が違いますね。バットを振る数が同じでも、一球一球に対して高い集中力が求められます。守備練習でミスが出ると、すぐに指摘されます。

 ――現在の課題と、プロで通用すると感じた部分を教えてください。

 自分の持ち味は守備。守れないと使ってもらえないので、暴投処理や送球を磨くことが課題です。強気のリードと、投手への声かけは自分の強みです。練習試合で起用された際、思い切ってインコースを攻めて三振を奪いました。星コーチからは「低めに集めるジェスチャーなど、うまく動けていた」とほめてもらえました。送球もコントロールがしっかりできれば通用すると思っています。

 ――高校野球と違い、プロは多くの投手とバッテリーを組みます。

 一人一人の特徴を覚えるのが難しいです。プロはローテーションがあり、毎日同じ投手の球を受けることはありません。どの投手でも、相性良く、コミュニケーションをうまくとる必要があります。今のところ、球を受けた投手は10人ほどですが、全員のタイプが違います。

 ――投手とのコミュニケーションでは何を意識していますか。

 ほめて乗らせるのか、強く言うのか。いろいろな性格の投手がいますから。最近は先輩投手にご飯に連れていってもらうこともあり、いろいろなお話をさせてもらって、性格を知ろうとしています。

 明石商で言えば、中森(俊介投手・2年)は強く言っても大丈夫なタイプでした。あまり言い過ぎると力が入りますが。打たれたらいけない場面では「絶対に止めるから低めに投げてこい」と言っていました。中森はクールに見えますが、気持ちが強く、心の中は熱い男です。

 杉戸(理斗投手・3年)はほめて乗らせました。負けず嫌いな性格で、打たれるとふて腐れることもありました。打たれても「良いボールは来ているぞ」と言うと、気持ちが乗ってきました。

 ――プロに入って私生活で変わった点はありますか。

 食事ですね。高校時代の2倍は食べています。3年夏の甲子園当時と比べて4キロは重くなりました。肉、野菜、ご飯をバランス良く、たくさん食べることを意識しています。

 高校時代はスナック菓子が好きで、近くのスーパーでよく買っていました。でも今は週1回程度に我慢しています。見ると食べたくなるので、目に付く所に置かないようにしています。

 ――楽天ファンからは「桂(けい)ちゃん」の愛称で呼ばれ、個人名入りの応援タオルが売り切れるなど早くも大人気だとか。

 うれしいです。応援してくれる方からのメッセージを読むと、「頑張ろう」と思います。

 実は、「桂ちゃん」というのは新人あいさつの時に、その場で考えました。(大阪ガスから入団した)小深田大翔選手が「こぶちゃん」で、(智弁和歌山から入団した)黒川史陽選手が「くろちゃん」と来たので、自分は「桂ちゃん」かなと。ファンの方から愛称で呼んでもらえるとうれしいです。

 ――当面の目標を聞かせてください。

 1軍で活躍できる選手になりたいです。今はまだ体が小さいので、まずは1年間戦える体力を付けたいです。キャンプ中は走り込みやウエートトレーニングに励みました。下半身をもっと鍛えたいですね。

〔神戸版〕

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