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夫婦別姓で「犯罪増える」 愛媛県議発言、議会は問題にせず 批判相次ぐ

愛媛県議会議会運営委員会に出席した森高康行県議(奥)=松山市一番町4で2020年3月17日午後2時ごろ、花澤葵撮影

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 選択的夫婦別姓制度の導入を求める請願に関する愛媛県議会の委員会審査で、自民の森高康行県議(62)が同制度について「犯罪が増えるのではないか」との懸念を示した問題で、当事者からは「人権を無視した偏見で差別的」との声が上がり、ツイッターでも強い批判が相次いだ。

 一方、17日の議会運営委員会では発言を問題視する声は上がらず、議事日程などが協議された。同請願は18日の本会議で採決される。議運委は森高氏ら自民5人と保守系の諸派・無所属5人、革新系無所属1人で構成され、全員男性。請願を紹介した3県議は入っていない。

「根拠ない偏見垂れ流しで事実婚は大変傷付く」

 30年間事実婚で生活を送り、制度の実現を求めて訴訟を起こすなど活動してきた広島市の恩地いづみさん(64)は「根拠がない事実婚への偏見を垂れ流されることで、平和に、仲良く家族生活を送っている事実婚の私たちは大変傷付く。事実婚と法律婚に価値の違いはない。事実婚を差別することは許されない」と批判した。

 旧姓利用による不便に耐えられず、形だけ離婚した東京都大田区の高木泰子さん(44)は「人権を無視した問題発言だ。犯罪の温床と取れる発言をしたことは事実婚当事者としてとても許せない」と憤った。

 事実婚生活が10年目で、小学生の子どもがいるという東京都八王子市の男性(43)は「何より悲しいのは、事実婚の家庭にもさまざまな理由があるにもかかわらず、その多様性を見ていないことだ。子どもが寝たあとに帰ると、玄関に置いてあった1枚の紙に『パパ大すきだよ』と書いてあった。私たちは普通の家族です」と訴えた。

「どういう思考をすればそんな結論になるのか」

 ツイッターでは、県議の発言を報じた毎日新聞の記事を引用し、森高氏や県議会への批判が多数投稿された。「どういう思考をすればそんな結論になるのか」と批判した共産党の宮本徹衆院議員のツイートは1万5000件以上、「いいね」や「リツイート」された。

 森高氏は、10日の委員会審査で、採択反対の立場から「事実婚に起因した虐待や殺人などがニュースで目につくことが多いと感じる」「安易な選択的夫婦別姓は犯罪が増えていくことにもなりはしないかと心配する」などと主張。委員会では賛成少数で不採択となり、18日の本会議に報告される。【花澤葵】

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