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 近ごろ、介護について考えさせられた本が2冊あった。一冊は佐々涼子の「エンド・オブ・ライフ」。病を得た人がどのように在宅で介護されみとられていったか、さまざまな事例を詳細かつ具体的に描いている。最も凄絶(せいぜつ)なのは著者自身の母上である。64歳で難病となって次第に進行し、著者の父上が在宅で約7年間介護しみとった。2時間ずつかけて3度の食事をさせ、胃ろうになると、排せつ、口腔(こうくう)ケア、入浴など何もかもを父上がなさったという。

 このくだりを読んで、私自身の毎日からわかったことがある。介護とは、一人で日常生活を送れなくなった人の日常を支えるために、自らの日常を編集し直すことなのである。最初は仕事をしながらの介護生活は「とてもできない」と思った。しかし仕事の手を抜かないことをまず決め、それを中心にそれ以外のことを編集し直し、新しい日常を作り習慣化した。その組み直しは、病や老いの進行につれて幾度か起こるが、しかし不可能ではな…

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