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理の眼

差別の“感染症対策”も=青木理

 新型コロナウイルスの猛威に世界中が揺れるさなか、心が折れるようなニュースを目にしました。僕が暮らす首都圏のローカルニュース扱いにしているメディアが多く、全国的にはあまり報じられていないようなので、まずは概要から記します。

 舞台はさいたま市。各地で深刻なマスク不足が続くなか、同市は備蓄マスクを子ども関連施設に配布すると決め、その対象には私立幼稚園なども含まれていました。ところが同市大宮区にある埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部は除外。幼稚部側の抗議を受けて配布を決めたようですが、市職員からは不配布の理由について「転売されるかもしれない」という趣旨の発言まであったというのです。

 いまにはじまった話ではありませんが、差別や偏見の根深さに足がすくみます。街にヘイトスピーチをがなる連中が現れ、ネットに類似の言説が横行し、書店にも無残なヘイト本が並び、ひょっとすると以前より差別や偏見に人びとが無自覚になっているのか。高校無償化対象から朝鮮学校を外すといった政府の政策も明らかに影響しているでしょう。こうした差別的な政策自体、僕は首をひねるばかりなのですが、しかし今回は感染症対策と…

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